平成30年度の防衛大学校卒業式典が神奈川県横須賀市で行われた。安倍首相による訓示や午餐会が開かれたが、恒例となっている陸海空自衛隊による航空機飛行(航過飛行)の様子をお伝えしよう。
洋上迷彩機や要人輸送ヘリも
今年の卒業式では503名(留学生含む)が防衛大学校を卒業したとのこと。卒業式では陸上自衛隊、海上自衛隊、航空自衛隊による航空機の飛行が例年行われている。今年はブルーインパルスによる飛行は行われなかったため、見物人も若干少ないように見受けられた。
まず、10時から始まる卒業式を前に9:30頃、要人輸送用のヘリコプター(回転翼機)であるスーパーピューマ(EC-225LP)が飛来。訓示を行う首相や防衛大臣が乗っているのだろうか(政府専用機同様に2機のため、搭乗確率は50%だ)。操縦席周辺に防弾板が設置されるなどの特徴を持つヘリだ。
スーパーピューマは卒業式終了後の13:00頃都内へ戻っていった。
観閲式の中で行われる航過飛行は13:48からの予定であったが今年は10分ほど遅れてのスタートとなった。飛行順序は回転翼機(ヘリコプター)の次に固定翼機(ジェット機など)となっており、下記の通りだ。
・陸上自衛隊:AH-1、CH-47
・海上自衛隊:SH-60、P-1
・航空自衛隊:RF-4、F-15
それでは順に紹介していこう。まずは先頭をきってAH-1だ。コブラと言った方が聞きなれた人が多いかもしれない。※1Sや1Zなどの記載は割愛する
続いてCH-47(チヌーク)。
海上自衛隊のSH-60。
続いては固定翼機編に突入。レーダー照射でよく知られるようになった海上自衛隊のP-1。今回の飛行高さはいくつだったのだろうか。日の丸が良く映えている。
航空自衛隊からは中々見られないRF-4。さらにその中でもレアな洋上迷彩機ときたもんだ。これは予想外だった。
偵察任務のRF-4だけに機首にはレーダー関係のほかカメラ撮影用の台形窓が見える。
垂直尾翼には部隊マークのウッドペッカー(キツツキ)。
最後はF-15。
この距離間が凄い(撮影角度の問題だが1機分+αの間隔で飛行)。
F-15が去っていき、見学客もぞろぞろ撤収。東京湾に目を向けると艦番号463の掃海母艦「うらが」が航行していた。「いずも」が航行するときはさらに大きく見える事だろう。今後見る機会があることを期待したい。
卒業生の今後の活躍を願いつつ、そんなこんなで14時過ぎには航過飛行が滞りなく終了した。次は入校式の祝賀飛行だろうか。また見に来たいと思う。
<詳細情報>
■行事名:平成30年度 防衛大学校卒業式 航空機飛行
■日時:2019年3月17日 13:48~13:53
■場所:防衛大学校上空(神奈川県横須賀市走水)
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